青春の海を見に

20代のほとんどを、この海の近くの会社で過ごした。
勤めていた会社から、車で5分。
すれ違いできないほどの狭い道を通って海岸に降りる。
遊佐町の指定海水場にはなっていなかった?ので、地元の人しか殆ど来ない海。
ただ夕陽を眺めるためだけに行ったり、
弁当食べに行ったり、
うっぷんばらしに叫びに行ったり、
今考えると気恥ずかしい思い出。
デートもした。


我が青春の海。

景色が変わっていた。
テトラポットなんて無かったのに。
波の音が変わっていた。
砂浜をすべる波の音が、テトラポットに当たり砕ける音に。
松林から突き出る風車は無かった。
足下の草木もあの頃の様子と違う。
今は、裸足で波打ち際まで走ることはできない。
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