わらの手袋

昨年(2012)11月23日、山形県大石田町次年子集落に次年子カブと次年子カボチャを探しに行った時のこと、その取材先の部屋の壁に飾られてあった『わら製の手袋』が、どうにも気になって手に取らせてもらいました。

もう作る人が居ないと言う『わら製の手袋』は、民芸品と言うよりは、実用品。手のひら部分に使った痕跡がハッキリ残っていました。
実際手を通してみると、想像を遥かに越えて、驚くほど柔らかくチクチクする所は全然ない。にぎったり開いたりするうちに、これを手にはめて雪かきしている次年子集落の風景が、頭の中に広がっていきました。
この素晴らしい機能も、この素晴らしいデザインも、今の世の中は必要としてないんですよね。
この『わら製の手袋』の作り方を、本当にこのまま無くしてしまって良いんだろうか・・・