山形県遊佐町の在来野菜「善吉菜」

5月28日、山形県遊佐町の在来野菜「善吉菜」の種取りの畑を見に行って来ました。
「善吉菜」は、現在確認されている山形県の在来作物160種越えの中では、新顔。
種を採種しているのは、3〜4人。苗を分けてもらって栽培している人でも10人以下と言う希少な野菜です。
昔はこれを「タイサイ」とも言っていたが、現在市販されている「体菜」とは、形が違うそうです。
栽培は、種を8月末から9月始めに畑にバラ蒔きし、だめな苗を間引きながら大きくしていき、10月中旬、本畑に定植する。
収穫は、12月。ただし、一回雪が降るまでは収穫しないそう。
収穫と同時に理想的な善吉菜を選んで、翌年の種用として別畑に移植する。
根雪に成るのが早い年は、雪を掘り収穫する事もあるとか。
収穫した善吉菜は、ほとんど漬物にする。
白飯を、これの大きな葉で巻き包んで焼いた「菜っ葉飯」は、絶品とか・・・。


種取り用の善吉菜。花は終盤。 
山形県飽海郡遊佐町当山地内 2013.05.28 撮影


定量の種(莢)はもう確保できそうなので、残りの花は明日にでも摘み取るのだとか。2013.05.28 撮影