解体新書

最上伝承野菜『からどり芋』山形県真室川町 解体。

カラトリイモ(里芋の一種)なんて、大体同じだろうと思っていました。
でも、解体してみるとみんな個性を主張しているんです。


(最上伝承野菜『からどり芋』山形県真室川町 2013.10.07)

親芋と子芋の関係

最上伝承野菜『からどり芋』
親芋に直接付く形。親芋と葉柄の接する葉柄の内側に子芋が出来、葉柄を割って子芋は肥大する。更に孫芋も子芋から同じように生える。孫芋で一部茎を伸ばすヤツも居る

酒田産『カラトリ(青茎)』(観察したのは淡水栽培)
親芋の下部から茎(蔓?、根?)を伸ばしその先が肥大して子芋に成っている。孫芋も子芋から同じように。

甚五右ヱ門芋(真室川町
親芋の周囲に直接芽生えるように付いている。親芋はあまり肥大しない。子芋が良く肥大する。

同じ品種の里芋でも栽培環境で成長の姿が変わるのかも知れません。
収穫時期の違いで、姿が違って見えるかも知れません。
圧倒的に少ない個体数での比較なので単なる個体差なのかも知れませんが・・・

こうなって来ると、他の里芋も見てみたくなりますよね・・・
なんて思うのは、私だけかも知れませんが・・・

八百屋の野菜じゃ味わえない楽しさが、畑にはあります。